それは突然やってきた

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1998年の6月ごろのある朝・・・

僕は23歳だった。
朝の弱い僕はいつものように、仕事に行く時間ぎりぎりになって起きた。
と言っても遅刻していく日のほうが多かったのだが…

親父が夜中に目が覚めると、うがいをしていて
「うがいすると風邪をひきにくいぞ」なんて根拠の無い
自信に満ちた声で言うもんだから
僕も朝目が覚めるとすぐにうがいをするようにしていた。

いつものようにうがいをすると、珍しくタンがでた。
気持ちの良いぐらいコロッとしたタンだった。

ん?

珍しいな~と思いながらもう一度うがいをするとまた出た。
よく見るとそれは赤かった。

当時、僕は大手の電気工事会社に高卒で就職して3~4年ぐらいで、
初めて現場の職長としてがんばろうという時でした。
職長と言っても名ばかりで安全パトロールなど適当な仕事ばかりだったが。
それでも職人さんは十人以上いたので張り切っていました。

そもそも、高校生の時に成績は常にドベかドベ2を競い合っていた、
落ちこぼれの僕がそんな一流企業に入れたのは
時代はまだ、バブルの名残があったからだ。


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