それはまた一つや二つではないようでした。

消えたりもつれたり、一所になったり、何とも云われないのです。 「まるで昔からのはなしの通りだねえ。わたしはもうわからなくなってしまった。」 「番号はここらもやっぱり二千三百ぐらいだよ。」ファゼーロが月が出て一そう明るくなった、つめくさの灯をしらべて云いました。