そばでよく見るとまるで小さな蛾の形の青じろいあかりの集りだよ。

「そうかねえ、わたしはたった一つのあかしだと思っていた。」 「そら、ね、ごらん、そうだろう、それに番号がついてるんだよ。」 わたしたちはしゃがんで花を見ました。なるほど一つ一つの花にはそう思えばそうというような小さな茶いろの算用数字みたいなものが書いてありました。