わたくしはいつかの小さなみだし

あの年のイーハトーヴォ
しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。
遁げた山羊
五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑(にぎ)やかな市の教会の鐘の音。
チョッキだけ着て山羊
もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょう。